築城年代は定かではない。10世紀頃に宮藤六兵衛、左近の将監に任じ、名を有信といって小沼等八ヶ村を領して十六沢城を築いたとされる。
建暦2年(1212年)に白岩城主善兵衛によって落城してその支城となり、天正年間(1573年〜1592年)に白岩城が角館城の戸沢氏によって落城すると廃城となったという。
城は斉藤川の南、川に沿って北西に伸びる尾根の先端頂部に築かれており、現在は県民憩の森公園として整備されている。
主郭は山頂にあり北東から南東に伸びた尾根を長く削平してある。現在南端部分に東屋と石碑がたてられている。主郭の東側は急峻で、緩やかな西側に帯曲輪II、IIIなどを設けている。
主郭から南へ伸び他尾根には二条の堀切4、5を設け、北端東側に堀切3、南端西に堀切6を設けて遮断している。
山頂から西へ伸びた尾根は堀切6の先にも堀切7、8があり、その間が曲輪群IV、Vとなる。
現在の駐車場のある北側の尾根に曲輪群VIIがあり、西側面に横堀から派生した畝状竪堀群1があり、この城最大の見どころである。この畝状竪堀群は上下二段で互い違いになるように竪堀が設けられており珍しい。
「県民憩の森公園」になっていて、中腹にある駐車場まで車で登る事ができる。
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