文久3年(1863年)阿波国徳島藩によって築かれた。
実戦では一度も利用されることがなかったが、文久3年(1863年)7月に、この台場から発射した砲弾が幕府の軍艦朝陽丸に着弾するという事件があった。
松帆台場は淡路島の北端にある松帆の浦に築かれている。 2006年に「徳島藩松帆台場跡」として国指定史跡になっているが、特に整備されているわけではなく、現在も民有地である神戸製鋼所健康保険組合増進センターの中にあり、案内板は建っているものの道標はない。
台場はm字状になった土台を石垣で固め、大砲十三門が並べられる規模であった。北側の海岸沿いの石垣は取り除かれ、現在は一部の石垣が残るのみである。ここから東へ行くと恵比須神社があり、その先にも土塁が続いている。