詳細不明。土佐に配流され、その後阿波に移された土御門上皇の行在所との伝承がある。
東宮城は美馬市と神山町の境に聳える標高1190の東宮山山頂に築かれている。この山は四国百名山でもある。
北東の山頂には東宮神社が祀られており、そこから南に段曲輪となる。西側も急斜面であるが、斜面と曲輪の間に大きな竪堀を入れている。東尾根は小さな堀切が二条あり、さらに下方に北側を土塁状に残した曲輪がある。南西尾根は天行山へ伸びる道があるが岩尾根で堀切はない。
未舗装林道を車で登ることができたなら、登山口からの比高は150m程。林道は殿宮から続くが、未舗装の石がゴロゴロした山道が続くので道幅は十分あるが車には厳しい。山頂付近にはコンクリート舗装された林道があり、帰りにそれを使おうとしたが、現在は南北両端とも工事中で通行できない。南は川井トンネル東口の辺りに繋がるようである。