天正11年(1583年)吉川元春によって築かれた。 天正10年(1582年)嫡男元長に家督を譲った元春が隠居所として築いたのが吉川元春館である。
天正14年(1586年)吉川元春は元長とともに秀吉による九州征伐に従軍していたが、豊前国小倉城で没し、元長も翌15年(1587年)に日向国都於郡で没した。家督は三男広家が継いだが、吉川元春館はこの広家の時代に完成したようである。
天正19年(1591年)吉川広家は出雲国富田城へ転封となり、慶長5年(1600年)関ヶ原合戦で敗れた後は周防国岩国へと移り、安芸国から去っていった。
東側を巨石を用いた石垣で堅め、その他三方は土塁を用いている。 居館の西側には海応寺跡がありそれに隣接して元春と元長の墓所がある。 発掘調査により館跡、湯殿跡、便所跡、馬小屋跡などが確認され整備された。
2007年以来の再訪であるが、「戦国の庭 歴史館」という施設が隣接して建てられ、吉川氏城館跡の展示がなされている。
中国道千代田icあるいは浜田道大朝icを降りて国道261号線から国道433号線に入って道なりに進めば館跡に至る。
館跡は特に制限無く年中見学可能。
以下は「戦国の庭 歴史館」のもの。
入場時間 | 午前9時-午後4時30分まで(入館は4時まで) |
休館日 | 月曜日・祝日の翌日 年末年始(12/28〜1/4) |
料金 | 大人300円 高校生100円 中学生以下無料 |