詳細不明。『芸藩通志』では「仮屋城 弁天山 伊毛慈掛城 並に同村(志和東村)にあり、」とだけある。
弁財天城は並滝寺の北西背後、標高549.7mの並滝寺山に築かれている。
山頂部の曲輪群Iと南西尾根の曲輪群IIで構成している。
主郭となるのは曲輪群Iとなるが、山頂部は巨石がゴロゴロしており、そのなかで削平して小さな曲輪としてある。三角点のあるところが主郭で東背後に小さな櫓台状の高まりがある。
東下は鉄塔がたって改変されているので旧状は不明であるが、曲輪I2と堀切らしき凹んだ地形が残る。東へ伸びた尾根には大きな堀切1で遮断する。
主郭の北西下も岩地形であるが、小さな堀切2が設けられている。
南西に伸びた尾根には広い曲輪群IIがあり、II1の南西隅には石積があり、南端はII2となるが尾根先に堀は確認できない。西の山腹にはなだらかな傾斜の下方に帯曲輪状の曲輪II3がある。
主郭部Iと曲輪群IIの間の鞍部は自然地形に近く、北側に堀状に伸びているのは山道のようである。
東の尾根側から登山道がある。並滝寺の本堂右奥から尾根上に上がる道もある。
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