城主は佐野氏あるいは広橋氏と伝えられ、在地武士の居城とされる。
天正6年(1578年)筒井順慶が願行寺を攻めた時、八籏庄司と近隣の地侍が広橋城に籠城したが、筒井勢に攻め落とされたという。
広橋城は標高552mの山に築かれており、現在は『天守の森』とよばれ神社境内となっている。
単郭の城で南北二段で北が一段高い。北端に土塁があり、南端もやや高まりが認められるが土塁かどうか判然としない。虎口は明確ではなく南西隅に二ヶ所の破壊道が接続している。
曲輪の北から西にかけて堀切3と横堀3によって遮断する。南下は林道になっていて判然としないが土塁状の高まりはなく南側面は自然傾斜で横堀ではなさそうである。
横堀3の外側には横堀2があり、北端は竪堀になる。南端は閉塞してあり、南側は林道が付けられ旧状は不明であるが、竪堀などは見当たらない。さらに外側は堀切1で遮断している。
旧国道309号線沿いに広橋梅林観光駐車場がある。『天守の森』への道標が出ているので、それに従って登っていけば良い。主郭まで小型車なら登れるような道がついているが細い。案内は出ていないが北側に降った所にも広い駐車場がある。
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