詳細不明。城主は坂田氏と伝えられる。
梨子ヶ岡城は玉泉寺の南背後にある比高60mほどの山に築かれている。
主郭は南北二段で、腰曲輪II、IIIが付属するだけの小規模な城であるが、曲輪の周囲は堀切と畝状竪堀群で埋め尽くされている。
主郭は南北二段であるが西側に低い土塁状の高まりがあり虎口のようなスロープがある。腰曲輪II、IIIとも西側からスロープで出入りできるようになっている。腰曲輪IIの東端にも北の堀切側にスロープが続いているが、これが本来の虎口にあたるのかははっきりしない。
南背後を遮断する三重堀切は同程度の規模であるが一番内側が傾斜が鋭く、南二条はやや緩やかである。
西尾根を遮断する二重堀切は内側の堀切が変形で南のみ竪堀が伸び、北は畝状竪堀群5に連なる竪堀となる。
東西両側面を埋め尽くしている竪堀群は東側か長く明瞭なのに対し、西は谷間で急坂なこともあってか現状では短く不明瞭なものが多い。
北麓に玉泉寺があり、奥にある墓地のところに動物除け柵の開口部がある。
最寄り駅(直線距離)