詳細不明。
伊賀谷城は伊賀谷集落にある三柱神社の北西背後に聳える標高190m程の山に築かれている。
城は東西が谷地形で南東に伸びた支尾根の一つにあり、平坦な尾根の先端から緩やかに斜面となる所に築いている。
南北に長いが単郭の城で、北端の曲輪Iが広く平坦に削平され、南に向かって低い段差の段曲輪が連なり、南端に土塁囲みの曲輪IIがある。東西両端には武者走りの通路が設けられている。
北背後の尾根は土塁を設け二重堀切で遮断している。堀切から東へ伸びた竪堀は合流して一本となるが、これと連動して五条の畝状竪堀群2が東側面に設けられ、これに対して横矢を掛ける張出しBを設けている。この畝状竪堀群2は幅3m~5mであるが、深さは最大4mほどもあり、現在でも築城当時の鋭角な堀を留めており、この城の最大の見どころである。
主郭の土塁はややコの字状になっているが、西端のAの部分は開口している。ここから下ると竪堀を通じて西の谷下に下るような山道が確認できるが、虎口かどうかははっきりしない。
西側面は平坦な曲輪Iから段々になる境のあたりに畝状竪堀群3が設けられている。
この城のもう一つの特徴である南端の畝状竪堀群4は曲輪IIの土塁のある範囲で放射線状になっており、起点はコブを伴う横堀構造である。東西両端ともに外側に抜けられない構造になっている。
道はない。三柱神社の前に駐車可能で、三柱神社の背後から山に取り付いて5分程登っていくと南山腹の畝状竪堀群に出る。
最寄り駅(直線距離)