詳細不明。城主は新田徳次郎昌言であったと伝えられる。
徳次郎城は田川に面した微高地に築かれた平城で、巨大な横堀によって区画している。
主郭は田川に面した東端にあり、南北にやや長い長方形で南西隅が入り隅となる。特筆するべきは主郭の北から東側面にかけて設けられたl字の横堀で、堀の両端は土塁によって閉じられており、北はその外側にも横堀があって二重の堀となる。
主郭の西から南をl字に覆うのが二の丸、さらに北や南にも横堀で区画された曲輪群がある。道路から主郭に達する空堀以外は藪化している部分も多いが、大きな空堀は完存で、外側にも浅い溝状の遺構が残り、全体として良好な状態である。
国道119号線と国道293号線が交わる徳次郎交差点を南へ200m程進むと東へ曲がる道があり、その奥に城への入口がある。駐車場はないが入口付近に路駐できる。