築城年代は定かではないが慶長9年(1604年)頃に遠藤玄信によって築かれた。 玄信は伊達輝宗に仕えた宿老遠藤基信の二男で、基信が輝宗に殉死した後、嫡子宗信が家督を継いで政宗に仕えたが、二十二歳の若さで病死し、二男玄信が家督を継いだ。
慶長9年(1604年)玄信は栗原郡築館村佐野館より川口村滝野に所領替えとなり、この地に滝野館を築いたという。遠藤氏はその後も代々続き十一代遠藤允信の時に明治維新を迎えた。
滝野館は一迫川の西岸にあり、西の山塊連なる山腹の丘陵の微高地に築かれていた。 現在は館跡に滝野神社が祀られているが、館の遺構らしきものは特に残っていないようである。
県道178号線と国道457号線の交差点をそのまま北上して川口滝野集落内の道を進んでいくと左側に案内板が設置されている。滝野神社はこの西側にある田畑の中にあり、道路を北側に回り込んだ所から見るとすぐに見つかる。
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