築城年代は定かではないが天正年間(1573年〜1592年)に松場氏によって築かれたと云われる。 松場氏は源義家の末裔と云われる。
天正3年(1575年)織田信雄の家臣日置大膳が侵攻した時、松場左衛門が上里城に籠って防戦したという。
上里城は第一病院の東側にある山に築かれている。
単郭の城で主郭は小さく北側に櫓台状の幅広い高まりがあり、石仏が祀られている。主郭には鉄塔が建っていた痕跡があるが、大きく改変されてはいない。
西尾根側は二重堀切1、北尾根は堀切4で遮断し、北西下にはほとんど埋もれているが横堀3を配しており、南端は竪堀2に接続する。南東側は比較的急坂であるため堀は見当たらず、堀切4から伸びる竪堀と連動する竪堀5が確認できる程度である。
南側の国道42号線沿いにコンクリート壁の間を山上に登る道がついている。これが参道として主郭まで通じている。
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