詳細不明。
大倉砦は標高536mの要害山山頂に築かれており、現在はハイキングコースとして整備されている。
秋葉社を祀る東端の山頂が主郭で、そこから西へ伸びた尾根に曲輪を展開している。
主郭は東西に長く南半分に土塁が巡る。西端の虎口2は一見、堀切がハイキングコースによって改変されたような形状をしているが、これが主郭の虎口であり、南下の帯曲輪から土塁の間を折れて入る構造で、北側は竪堀状に削られている。
主郭から東の小倉集落に下る登山道側には枡形状の虎口3があり、その下方に堀切2がある。堀切2は登山道の南側に竪堀が確認できないことから、登山道が城道で、もともと北側のみ遮断するように作られていたようである。
主郭から西へ下ると低い段差の曲輪群があり、先端に土塁のある曲輪IIに至る。曲輪IIは西端に土塁があり、枡形の虎口1となる。
曲輪IIとIIIの間は緩やかに傾斜する斜面で、西端に曲輪IIIがある。曲輪IIIは西側に土塁が付いて、その外側に若干の緩斜面地形を置き、その下方に高い切岸を伴う堀切1で遮断している。土塁には現在開口部があるが、ハイキングコースとして階段がつけられ、堀切1にも土橋状地形があるなど、後世の改変の可能性が高い。堀切1は北側は浅く堀が残されているが、南側はほぼ埋まり、竪堀部分が若干残る程度である。堀切のある緩斜面地形には切岸はなく自然地形と思われる。
小倉、登下、大倉の各方面から登山道が付いているようであるが、東の小倉集落側から登った。
東の県道から小倉集落への道を登り終点の山神社まで舗装された車道がある。この終点に若干の駐車スペースがある。
最寄り駅(直線距離)