築城年代は定かではない。
応仁2年(1468年)出雲守護代の尼子清貞は下河原宗左衛門尉らが楯籠もる春日城を攻め落としている。
春日城は春日神社の裏手にある標高74.7mの山に築かれている。
単郭の城で南北に長く北に腰曲輪II、南に腰曲輪IIIを設け、主郭の東端に土塁が残っている。三角点脇の土塁の上にはこぶし大の石が散乱しており、つぶて石もしくは土塁が崩れ、なかに埋もれていた石が露出しているのかもしれない。
主郭から東へ伸びた尾根には二重堀切2とやや離れた鞍部に堀切1を設けて遮断している。また南尾根は上部が横掘状になった竪堀3が伸びている。
主郭の北側面には四条が一塊となった畝状竪堀群4、北西側面には鞍部に向かって放射線状になった畝状竪堀群5があり、その下方鞍部に堀切6がある。4が整然と並んだ畝状竪堀群であるのに対し、5は側面を埋めるように起点がバラバラになって普請されていることから、もともと堀切があったところの下方に竪堀を入れて側面を埋め尽くしたのであろうか。
春日神社の参道入口に駐車可能。神社の裏手へ登って行けば良い。
最寄り駅(直線距離)