建仁元年(1201年)越後の城氏が滅亡した後、治承・寿永の乱で功のあった和田義茂が奥山荘地頭となったのが始まりで、その惣領家である中条氏の館がこの江上館と考えられている。
中条氏は鳥坂城を詰城とし宝治元年(1247年)に鎌倉の三浦和田氏が滅亡した後も越後で勢力を持ち、建治3年(1277年)に中条、南条、黒川氏に分かれた。
中条氏は戦国時代には揚北衆の一員として上杉氏に従い、上杉氏の会津の転封によりこの地を後にした。
江上館は複郭の平城で高土塁に囲まれた方形の主郭を中心に南北に曲輪があった。現在は奥山荘城館遺跡として国指定史跡となり、館跡は復元整備されている。またこれに隣接して「奥山荘歴史館」が併設され、奥山荘の歴史や出土物などの展示がある。
奥山荘歴史館に無料駐車場がある。
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