詳細不明。城主は武藤氏の上納方司役であった五十嵐氏という。
水沢館は水上八幡神社の西背後に聳える標高112.4mの山頂に築かれている。
標高112.4mの最高所から南北に伸びた尾根の小ピークに三つの曲輪があり、北端の曲輪から北西、北東へ伸びた尾根に曲輪が展開する。いずれの曲輪も小さく削平も不十分なものが多い。
南端の曲輪は南に二重堀切、神楽館に向かう東尾根にやや間隔を開けて二つの堀切、北にも一つの堀切が付いている。
北端の曲輪は最も広く整った形で、北西の尾根を二条の堀切で遮断し、内側は自然地形を利用して大きな堀切になっている。北東尾根に下ると馬出しのような曲輪があり、主郭側は北に竪堀を入れ、曲輪には外側にl字に土塁と堀切を設けている。