詳細不明。
藤沢館は湯田川館群の一つで、藤沢集落の東背後に聳える標高121.3mの山頂に築かれている。
主郭は山頂にあり、三角形に近い形を成しているが、曲輪は平坦ではなく淵に畝状竪堀群のような堀込を無数に入れているのが特徴である。ちょうど真ん中付近には東西に溝が掘ってあり、さも整然と溝が彫り込まれている。今回訪れていないのだが、同じく湯田川館群の一つ鎮台館も曲輪に溝が彫り込まれているようである。今まで数多くの城館を見てきたが、このような曲輪の状態になっている城は石見国本城しか記憶にない。おそらくは破城の結果であろう。
主郭の北西下は大堀切で両側面が連続竪堀になり、少し離れた位置にも堀切が一条ある。南東下は途中に小さな段と横堀状になった地形、鞍部に一条堀切がある。南西に伸びた尾根が大手筋と云われ、段々と曲輪が連なっている。
道は付いていない。西麓の道路沿いに湯殿山の石碑があり、そこから西山腹まで続く車道がある。この最上部から南西に伸びる尾根によじ登ることができる。(地図)
この入口付近は「館の口」、山腹に伸びている道は「館小路」という。
最寄り駅(直線距離)