詳細不明。
大館城は峰の山の南西、標高143.3mの三角点のある山に築かれている。
山頂部は南北に小ピークがあり三角点のある南側が主郭I、北峰が曲輪IIで主郭部を構成している。曲輪の削平は甘く平坦になっている部分は主郭Iくらいで周囲はなだらかな緩斜面と小規模な段で構成している。曲輪の淵にはところどころ低土塁があり、切岸は東側が高く、西側は不明瞭な部分が多い。
主郭部の虎口は北の虎口2が枡形でスロープを下って曲輪IIIとつながる。虎口2の外側には西側面に竪堀3、さらに南側には土塁と切岸を伸ばした遺構Aがあり、比較的緩い西側面にへの回り込みを防止している。
南の虎口3も小さな枡形虎口で、外側は通路状にスロープが続くがその先は自然地形になっていく。南西隅部分も小さく開口しており虎口かもしれない。
主郭部の東側は高い切岸の下方に横堀5や堀切4を設けている。一方西側は比較的なだらかな地形が続くが、その先に切岸6がある。切岸の下方は緩斜面地形であるが、もともと横堀だったのか北端と南端は竪堀状になっている。
主郭部の北側には曲輪IIIがある。主郭部よりもさらに削平はあまく、西に下ると堀切1がありその上部に土塁がある。東側には虎口1があり、堀切2の上部が通路となって東下とつながっている。
削平の甘さや切岸、土塁の塁線の作り方など、短期間使われた陣城と考えられる。虎口は枡形で発達している。近くには枡形を有する石神城があり、こちらも陣城であるが、その構造は異なる。
西側の国道沿いに「至 峰の山 2.0km」の道標がある。ここから舗装路を進み分岐を左に曲がって少し進むと水道施設がある。この先は未舗装なので、車を駐めて歩いていくと、鉄塔整備道の看板があるので、そのあたりで川を渡り、東の谷に付けられた作業道を登ったあたりから尾根に取り付いて登ると堀切1に至る。
最寄り駅(直線距離)