築城年代は定かではないが、大友氏が家臣の星河城主柴田遠江守紹安に命じて築かせたと云われ、天正13年(1585年)、あるいは10年、14年とする説もある。
天正14年(1586年)島津家久の軍勢が迫ると、柴田紹安は家臣帆足市弥太の諫言を無視して島津軍に寝返った。家久は寝返ってきた紹安を信用せず、妻子は人質として星河城、紹安は監視を付けて天面山城(天連城(あまつらじょう))に留め置いた。
朝日嶽城を落とした島津氏は土持次郎親信を朝日嶽城に入れて守らせたが、天正15年(1587年)栂牟礼城主佐伯惟定が朝日岳城奪還に成功した。これによって柴田紹安の妻子は捕らわれたり殺されたりしたが、これを悔いた紹安は今度は島津を裏切って天面山城で島津氏と戦って討死した。
朝日嶽城は標高343mの朝日岳山頂に築かれており、現在南麓から登山道が整備されている。
主郭は山頂にあり東西二段の小さな曲輪で、北側に犬走が付いている。東の尾根は二条の堀切、北東尾根に一条堀切を設けて遮断している。
主郭から北西尾根へ降りると西に虎口が付いた腰曲輪があり、虎口から北西尾根に通路が延びる。これを降りた先に土橋の架かる堀切があり、その先に段々と小段が連なっている。
県道39号線、南麓に大きく「朝日嶽城跡登り口」の看板が出ている地図)。近くに駐車場はないので、少し離れた路側帯に駐めるか、入口に突っ込むしかない。
最寄り駅(直線距離)