築城年代は定かではない。戦国時代の城主は有瀬右京進で、大西氏の配下として活動した。
有瀬城は土佐国境に近い有瀬集落の標高780mほどの山に築かれており、現在は有瀬八幡神社の境内となっている。
『徳島県の中世城館』に掲載されている図面は方位が間違っており、上は北ではなく東である。
最高所は東端で神社が祀られており、東背後は急峻な切岸になっている。西側に向かって段々と平坦面を造成しており拝殿があるところが一番広い。拝殿の西下、北側に竪堀、さらに下にも南北両側に竪堀地形がある。参道による改変が大きくはっきりしないが、下のほうは堀切であった可能性が考えられる。
有瀬集落から八幡神社の近くまで車道があり駐車場もある。国道32号線からだと、高知の岩原から入るほうが有瀬に近いのだが、2020年8月現在、地滑りのため通行止めで、北の大歩危駅の方からしか行くことができない。
最寄り駅(直線距離)