文久3年(1863年)広島藩によって築かれた台場の一つ。広島藩士横地代次郎が奉行、後に代官として派遣された。
桂浜台場は倉橋漁港の東、桂浜の西端に築かれている。現在台場の地には宿泊施設が建っているが、その土台となっている石垣が遺構と思われる。
台場の隣には江戸時代の「桂浜ドック跡」がある。これは入江を改良して潮の満ち引きで船の引き上げと進水を効率的に行うことができる新しいもので、これ以前は砂浜をそのまま利用していた。
近くには丸子山城の模型を展示した「倉橋歴史民俗資料館」、復元した遣唐使船を展示している「長門の造船歴史館」がある。「長門」は倉橋島が古く長門島と呼ばれていたことによるものである。