陸奥 聖寿寺館むつ しょうじゅじだて

城郭放浪記


△トップに戻る

TOP > > (陸奥国/青森県) > 聖寿寺館
Tweet
陸奥 聖寿寺館の写真
掲載写真数
形態
平山城
別 名
本三戸城
文化財指定
国指定史跡
遺 構
城 主
三戸南部氏
歴 史

築城年代は定かではないが南部氏によって築かれたと云われる。 三戸南部氏は甲斐国巨摩郡南部郷出身で、文治5年(1189年)奥州平泉の藤原氏討伐の戦功によって源頼朝より糠部の地を賜り、この地に入部したという。

八戸浦に上陸した南部光行は、相内館から平良ヶ崎城へと移りこの地に根付いた。 室町時代には南部氏宗家の地位を確立し、奥州屈指の大名に成長する。天文8年(1539年)家臣の赤沼備中による放火で聖寿寺館は焼失、その後三戸城へ居城を移し、聖寿寺館は本三戸城と呼ばれるようになった。

説 明

聖寿寺館は馬淵川北岸の台地の上に築かれている。聖寿寺館は南部氏の菩提寺である聖寿寺がすぐ北にあることからこう呼ばれており、三戸南部氏の居館であった。東には佐藤館、さらに政庁とされる平良ヶ城があった。さらに南には小向館、馬場館があり、広大な城域を誇る。

聖寿寺館は小向沢に面した段丘の南西端にあり、東西約350m、南北約300m程の規模である。現在はりんご園となっている。北側の道路に面して空堀が残り、『聖寿寺館跡』の標柱が建っている。東の堀は現在は道路になっている。パンフレットによれば、南にも堀があり、その西端に虎口が残っているという。

聖寿寺館の北側に南部利康霊屋のある正寿寺がある。ここには26代南部利直霊屋、27代南部信直夫妻の墓所、赤石館主桜庭安房の墓などがあるのだが、事前予約が必要で敷地にすら入ることができないようである。

案 内

霊屋の前に見学者用の駐車場がある。パンフレットは聖寿寺館の標柱のある敷地に建っている民家の方に頂いた。

最寄り駅(直線距離)
1.9km 三戸駅
3.3km 諏訪ノ平駅
7.0km 目時駅
8.0km 剣吉駅
所在地/地図
青森県三戸郡南部町小向字聖寿寺
付近の城(直線距離)
0.2km 陸奥 小向館
0.7km 陸奥 佐藤館
0.8km 陸奥 馬場館(南部町)
1.0km 陸奥 平良ヶ崎城
1.7km 陸奥 大向館
2.8km 陸奥 川守田館
3.1km 陸奥 赤石館(南部町)
3.4km 陸奥 三戸城
3.8km 陸奥 泉山館
4.4km 陸奥 相内館
4.4km 陸奥 梅内館
4.6km 陸奥 金堀館
5.2km 陸奥 京兆館
5.3km 陸奥 上名久井館
6.1km 陸奥 西越館
6.3km 陸奥 新井館
6.5km 陸奥 下名久井館
6.7km 陸奥 豊川館
7.0km 陸奥 目時館
7.0km 陸奥 蛇沼館
7.4km 陸奥 剣吉城
7.4km 陸奥 工藤屋敷
7.5km 陸奥 浅水館
7.5km 陸奥 天王沢館
最終訪問日
2014年5月
TOP > > (陸奥国/青森県) > 聖寿寺館