韓国 安骨浦倭城かんこく あんごるぽわじょう/창원 안골왜성

城郭放浪記


△トップに戻る

TOP > > 韓国 > 安骨浦倭城
Tweet
韓国 安骨浦倭城の写真
掲載写真数
形態
山城(70m/70m)
別 名
なし
遺 構
石垣,土塁,登石垣,曲輪,堀切,虎口
縄張図
安骨浦倭城縄張図
歴 史

文禄2年(1593年)に築かれた。築城は九鬼嘉隆、加藤嘉明、脇坂安治らで水軍を率いていた武将である。

説 明

安骨浦倭城は海に面した丘陵に築かれており、現在は公園として整備されている。

いまは埋め立てられて地形がかわっているが、海に面して西へ半島状に突き出した丘陵に築かれており、城域も広い。

中心となるのは石垣で構築された3つの曲輪で、それぞれ天守台を備えているのが特徴である。

主郭Iは最も規模が大きく東西に長い長方形で南東隅に天守台がある。虎口は北と南西隅にあり、北虎口は塁線を食い違いにして外側に石塁を設けた形状をしている。天守台の周辺にはいまでも瓦が多く落ちている。

曲輪IIは主郭から西へ伸びた尾根の先にある。これも東西に長い長方形で南西隅に天守台があり、東と北西に虎口を開く。北西の虎口は雁木が残り、北の海側からの虎口であったようである。曲輪の南側は石垣の外側に武者走りがあり、この曲輪のなかを通らなくても城内を行き来できる構造になっている。

曲輪IIIは主郭から北へ伸びた尾根の先にある。ここも石垣造りの曲輪で北隅に天守台があり、南に虎口を開く。

曲輪IIIから北東へ伸びた尾根は土橋の架かる堀切があり、そのさきに土塁囲みの曲輪IVがある。倭城では曲輪間を堀切で遮断することは珍しい。

西の鞍部を隔てて水道施設のある西尾根に登って行くと尾根上に西から北へ曲がって伸びていく城壁ラインがある。この部分にも石垣が確認できるが、石の積み方から朝鮮の鎮城の遺構と考えられ、この塁線状の麓近くに日本式の石垣で作られた曲輪群が確認されていることとから、鎮城の城壁を利用した倭城の一部と考えられている。

案 内

東側の峠を超える道のトンネル南側に駐車場と案内版あり整備された階段が付けられている。トイレはなし。トンネルの上側にも城へ入る山道、西の鞍部からの道もある。

釜山地下鉄1号線 下端駅(ハダン/Hadan/하단역)からバス。

主な参考文献
倭城を歩く(サンライズ出版)
図説倭城事典(堀口健弐)
所在地/地図
昌原市鎮海区安骨洞
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
3.9km 韓国 熊川倭城
4.0km 韓国 加徳支城
4.1km 韓国 加徳倭城
4.8km 韓国 子馬倭城
5.2km 韓国 熊川邑城
6.9km 韓国 天城鎮城
7.3km 韓国 明洞倭城A
7.5km 韓国 明洞倭城D
7.5km 韓国 明洞倭城C
7.5km 韓国 明洞倭城B
11.9km 韓国 旧永登城
12.5km 韓国 永登浦倭城
14.5km 韓国 農所倭城
14.6km 韓国 金海竹島倭城
15.4km 韓国 松真浦倭城
16.1km 韓国 長門浦倭城B
16.3km 韓国 長門浦倭城A
23.2km 韓国 釜山倭城
23.3km 韓国 亀浦倭城
24.1km 韓国 馬山倭城
24.2km 韓国 釜山子城台倭城
24.8km 韓国 東三洞倭城
29.2km 韓国 孤浦里倭城
29.4km 韓国 東莱倭城
最終訪問日
2023年12月
TOP > > 韓国 > 安骨浦倭城