築城年代は定かではないが南北朝時代に奥山定則によって築かれたと云われる。
その後、奥山氏は今川氏に属して水巻城、大洞若子城、小川城を築いて一族で固め勢力を広げたが、桶狭間合戦後に今川氏が没落すると、今川・武田・松平のどこに属するかで一族は内部分裂となった。
元亀年間(1570年~1573年)には武田氏が遠江に侵攻し、高根城も武田氏の手に落ち、この頃に改修されたといわれるが、武田氏が没落すると廃城となった。
高根城は向市場駅の南方に聳える標高420mほどの山に築かれており、現在は史跡公園として登山道が整備されている。中世山城を発掘調査して建物を復元した数少ない城である。
高根城は南の山塊から北へ伸びた尾根に築かれており、北端の主郭から二郭、三郭と堀切を挟んで3つの曲輪が連なり、南端は二重堀切によって遮断されている。
井楼櫓や板塀などが復元された主郭は北と南にそれぞれ虎口がある。南の虎口から下に降りると堀切脇にさらに門跡があり、ここも復元されている。
大手門(模擬 城門)
井楼櫓(模擬 櫓)
北山腹にある駐車場から大手筋を登るルートと、南の林道終点から登るルートの2つある。
北ルートは比高150mほど、南ルートはほとんど登らなくても良い。林道入口は向市場駅から県道を東へ進んでいくとある。
最寄り駅(直線距離)