詳細不明。城主は平林大膳と伝えられる。
谷山城は谷山集落の南背後に聳える標高401mの山に築かれている。
標高401mの山頂に主郭があり、そこから北と東へ伸びた尾根に曲輪が展開されている。
主郭はきれいに削平され、東西に長く帯曲輪が付属する。西尾根側には鞍部までの間に浅い堀切が二条ほど確認でき、主郭の北側面には竪堀も残る。
主郭から東へ伸びた尾根にも曲輪があり、東端は切岸と竪堀状の溝が確認できる。東尾根の曲輪の主郭側の付け根にも竪堀状の溝があるが、遺構かどうかの判別は難しい。
谷山集落側へと続く北尾根は小さな段曲輪が続いており、それも上部と下部の2箇所に分かれている。上部の段曲輪は比較的明瞭で、下部の段曲輪は急坂からやや緩斜面への変わる部分になり、こちらは削平が不明瞭である。この北尾根部分にある竪堀状の溝は大半が林業による改変と考えられる。
谷山集落の奥に法福寺と稲荷神社がある。稲荷神社の参道入口の左側に小川に架かる橋があり、そこから山に入ってひたすら上に登れば主郭に達する。
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