築城年代は定かではない。一般的には鎌倉時代末頃に安藤貞李によって築かれてたと云われているが、発掘調査によってそれ以前の平安時代後期に築城されていたことが判明している。
安藤氏は福島城を居館、この唐川城を詰城として築いたが、永享4年(1432年)と嘉吉2年(1442年)に南部氏によって攻められて落城し、安藤氏は蝦夷島へ落ちていった。
唐川城は福島城の北にある標高166mの山に築かれていた。現在山腹に唐川城址の案内板などが設置された展望台があり、ここまで車で行くことができる。
山頂までは山頂東下を通る林道を使って近くまで行くことができる。林道からさらに重機で切り開かれた作業林道を登ると、中央郭と北郭の間の空堀があり、北郭側に土塁が付いている。中央郭側は一面なだらかな緩斜面地形が続いており、加工はあまりなされていないように感じる。