築城年代は定かではないが、白河結城氏の家臣芳賀河内守が築いて居城とした。
その後、岩城氏によって攻略されその家臣が在城していた。永正年間(1504年〜1521年)には佐竹氏の支配するところとなり廃城となったという。
大子城は大子町役場の南東にある標高282mの山に築かれている。北東端のには243.4mの三角点のあるピークがあるが、城があるのはその奥の標高282mのピークである。
大子城は東西二郭でその間に一条の堀切がある。東が主郭と思われ、一段小高い土壇がある。二郭は帯曲輪や腰曲輪が高い切岸の周囲にある。切岸や削平地の作りはしっかりした城であるが、尾根を遮断する堀切などはなく、立地も先端の峰ではなくやや奥に入った場所にあるのが特徴である。
南の槐沢沿いに林道がある。この道の途中に一軒の民家があり、その先に治山工事をしている場所があり、そこから川を渡ることができる。植林された山を登るが結構な急斜面であるため、木が多い所を選んで登るのが良いだろう。
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