詳細不明。
日爪城は玉田川に沿って南へ伸びた丘陵の南端に築かれている。
丘陵がやや細くなった部分に大規模な三重の空堀を配し、東西に長い南の丘陵先端に曲輪を設けている。
曲輪は東西二郭になっているが、合わせると東西約100mほどになり大規模である。北側のみ高土塁を設け、曲輪Iと曲輪IIは土塁が二重になり、浅い内堀2で仕切られている。土塁は三ヶ所(1,2,3)に張出し構造が認められる。
虎口は明確ではないが、曲輪Iの北側に土塁が開口するAとBがあり、西側Cもやや開口する。Bは曲輪IIの内堀にある小さな土橋と一致し、Aは張出1の隣接、土塁の内側にある浅い溝に架かる土橋状地形と繋がっている。
北尾根を遮断する三重の空堀は東西100m以上に及び、西はそのまま急坂、東は谷まで伸びている。これほどの規模の堀は中国地方ではなかなかお目にかかることができない。
南の川のそばに地神の石があり、その脇に案内板がある。ここから登ると曲輪Iに達する。