詳細不明。
平岩城は貴志川に隣接した標高402mの山に築かれている。
ほぼ単郭構造で東端を堀切1、西端を堀切2で遮断して城域を区画する。北の鞍部側はやや急斜面となるが、南は広くなだらかな地形が拡がっている。
山頂の最高所に曲輪I、それを取り巻くように曲輪IIがあるが、高低差は低く段分け程度である。切岸も全体的に低く、南東部の堀切1付近が一番高く約2mあるが、北東部や南西部は切岸も不明瞭で塁線が接続しない部分もある。
主郭Iは低い土塁が付き、その内部も低い段差で北西部が一番高くなる。曲輪IIは曲輪IIを取り巻くように配置され、北辺、南辺の一部に土塁を伴う。土塁には一部大小の石を並べてある。
南辺中央部には南に張り出した方形区画があり、外枡形虎口と考えられる。また北辺にも竪堀状地形の脇に開口する部分があり虎口のようでもあるが、こちらは切岸が明確ではなく自然傾斜に近いため細部は判然としない。
北東麓の谷間の入口に民家が数件あり、その間を抜けると林道がある。この林道が北鞍部を経て城の東尾根まで通じている。