詳細不明。御岳衆の城と考えられている。
御岳の城山は天狗山とも呼ばれ、金桜神社の東方に聳える断崖絶壁の山に築かれている。
この城の位置については遺跡地図や『甲斐の山城と館』でも標高980mほどの地点を指しているのだが、実際の遺構はもう一段上の標高1030m付近の尾根にある。
北端に規模の大きな二重堀切があり、そこから南側が城域となる。南端には天狗社などが祀られた石垣の段が築かれており、このあたりの地形は改変を受けている。
曲輪となるべき堀切から南の部分はほぼ自然地形で、北端の堀切に面した部分が一段小高くなって櫓台状になる他は天狗社のあるすぐ北側の段がやや削平されている感がある程度で、全体的に加工度は低い。
南の尾根を登る道があるが、途中は岩山でロープや鎖を頼って登るようなルートになっており険しい。