詳細不明。『南巨摩郡誌』に原大隅守、後に真篠勇太夫が城主であったと伝えるが、何れの人物も不詳である。
真篠城は富士川西岸の真篠集落の背後にある標高260m程の山に築かれている。
主郭は山頂にあり広い曲輪で周囲に土塁が巡る。虎口は三箇所想定でき、南東隅は大きな枡形虎口、北中央に平虎口がある。主郭から西へ伸びる南北二つの尾根の先端に堀切がある。
この城の最大の特徴は南の峰にあり、頂上部から南山腹に掛けて畝状竪堀群を設けている。一般的な畝状竪堀群は曲輪から一段下がった所から始まるのだが、この竪堀群は曲輪となるべき山頂部から始まっており、異質である。
国道53号線富栄橋西交差点から西側の集落へ入り、北へ登っていくと真篠城の駐車場への案内板が出ている。道は農道レベルの狭い道で駐車場も大きくはない。
最寄り駅(直線距離)