飛騨 牧戸城ひだ まきどじょう

城郭放浪記


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飛騨 牧戸城の写真
掲載写真数
形態
山城(820m/50m)
別 名
なし
文化財指定
なし/不明
遺 構
石積,石塁,土塁,曲輪,横堀,虎口
城 主
不明
縄張図
牧戸城縄張図
歴 史

詳細不明。近年遺構が確認された城で、織豊系勢力による陣城と考えられている。

説 明

牧戸城は庄川と御手洗川が合流する地点の東側にある比高50mほどの丘陵に築かれており、現在は登山道が整備されている。

庄川を挟んだ西側には内ヶ島氏の向牧戸城が存在しており、この城を攻めるために築いた陣城とも考えられるが、川を挟んでいるとはいえ直線で約300mしか離れておらず至近距離に位置する。

牧戸城のある丘陵は山上部分は緩斜面地形で広くなっているが、城は緩斜面地形の南西隅部分に築かれており、南と西はやや急な斜面、一方北と東は平坦地が続いている。

主郭Iは土塁囲みでやや東西に長い長方形、西と南にそれぞれ平入虎口を開く。土塁の一部には丸い川原石を用いた石積が確認できるが、これらは曲輪II、IIIも同様に確認できる。

曲輪IIは主郭の南側に位置し、北を除く三方を土塁が巡る。規模は主郭よりやや小さい。虎口は南東隅にあり、平入であるが、東辺の土塁の南端はやや内折れしている。

曲輪IIIは主郭の西側に位置し北に虎口を開く。虎口の内側には石塁があり、蔀土塁のような印象も受けるが内桝形と見ることもできる。

虎口の外側はすべて土橋が架かっている。すべての曲輪は横堀が巡らされているが、各曲輪の横堀は連結しておらず仕切られている。石積に使われている石材は丸い川原石であるが、山上にも転がっており、土塁を補強するために周辺から集められたもののようである。

案 内

西麓の国道沿いに看板があり、そこから登って行けばたどり着く。登口近くの余白に駐車可能。

主な参考文献
飛騨中世城郭図面集: 飛騨国(飛騨市・高山市・白川村・下呂市)(桂書房)
所在地/地図
岐阜県高山市荘川町牧戸
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
0.3km 飛騨 向牧戸城
2.5km 飛騨 新淵城
最終訪問日
2024年8月
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