豊前国分寺はみやこ町国分の地にあり、現在は「豊前国分寺跡史跡公園」として整備されている。
豊前国分寺が完成した年代は定かではないが、天平勝宝8年(756年)頃には主な建物が完成していたようである。鎌倉時代以降衰退していくが、戦国時代になってからも中世寺院として辛うじて存続していたが、天正年間(1573年〜1592年)に大友氏の兵火によって全ての伽藍が焼失したと伝えられる。
江戸時代に入り、英賢・円慶によって再興が始まり、元禄年間(1688年〜1704年)頃には塔を除く主要な建物が完成、明治に入って三重塔が建てられた。
現在の国分寺の本堂の辺りに金堂があったと考えられ、北には講堂跡が発見された。