泰勝寺は寛永14年(1637年)細川忠利が細川幽斎の法名「泰勝院殿前兵部徹宗玄旨幽斎大居士」から泰勝院として建立したのが始まりである。泰勝寺は明治の廃仏毀釈によって廃寺となったために、泰勝寺跡となり、現在は立田自然公園の一角にある。
泰勝寺跡には熊本藩細川家の祖となる細川幽斎夫妻と二代細川忠興夫妻の墓があり、『四つ御廟』として祀られている。この他、熊本藩細川家に所縁の宮本武蔵の供養塔などがある。
泰勝寺跡は2016年の熊本地震による影響で、2016年8月現在は四ッ御廟のみ拝観可能で、有料施設であるが、無料で参拝することができた。国指定名勝である庭園など見所のある観光地なので、早期の復旧を願うばかりである。