築城年代は定かではないが鎌倉時代末に河村秀興によって築かれたと云われる。
文治5年(1189年)相模の河村秀清は源頼朝による奥州侵攻の功により紫波郡内の数か村を与えられた。河村秀興はその秀清の後裔で、分家して下向、大巻館を築いて居城とした。
南北朝時代には南朝方として活躍したが、南北朝時代末期に宗家は没落し、その支族は斯波氏に従った。
大巻館は北上川東岸に聳える標高186mの館山に築かれている。
この大巻館は大正時代に公園化されたようであるが、現在もなお綺麗に整備されている。 山頂の主郭から南へ伸びた尾根に曲輪を配す。主郭部は帯曲輪があり、その周囲には横堀がある。南端辺りは林道と一部重なるが多重になった横堀がある。
館山の西麓、道路沿いに案内板があり、そこから山頂まで遊歩道が続いている。道は途中でいろいろ分岐しているが、適当に山上に登っていけば山頂につくだろう。(地図)
最寄り駅(直線距離)