弘安5年(1282年)吉見頼行によって築かれたと云われる。 吉見氏は清和源氏、源範頼の末裔で武蔵国横見郡吉見庄を本貫とする。
石見吉見氏の祖とされる吉見頼行は能登吉見氏の庶流で、弘安5年(1282年)に石見に下向し居館を構えたのがこの地とされる。永仁3年(1295年)吉見頼行は一本松城を居城として築いて移った。
吉見氏居館は木曽野という谷間の奥の集落にあった。 屋敷跡とされる所は現在水田であるが、その奥に「吉見の池」が残されている。この池(湧き水)は吉見氏が津和野へ移ってからも毎年正月の若水用の水をここから運んだという。
近くにある木薗神社など所々に標柱が建っているのだが、残念ながら殆ど朽ちてしまっていて何を書いているのかさっぱりわからなくなってしまっている。
木曽野集落への入口が山の北側の「絵師尻」からあり、そこから入るとすぐに木曽野のバス停がある。この南奥に標柱が見える。
最寄り駅(直線距離)