築城年代は定かではないが宍戸備前によって築かれたと云われる。 宍戸備前は安芸国五龍城主宍戸隆家の舎弟というが不明。
伽藍山城は標高292.2mの伽藍山山頂に築かれており、現在は登山道が整備されている。
伽藍山は天平9年(737年)に建立された伽藍山極楽寺から始まるといわれ、山頂にはそれらしき跡が今も残る。
主郭は山頂で円形に削平されており、中央に基壇が残る。南下にあるのが二郭で低い土塁が巡り、低く段加工されている。この二郭の西と東側面に連続竪堀(堀1と堀2)があり、東尾根から南側に三条の竪堀(堀3)が落ちている。
西方寺から続く登山道は南の鞍部を経由して登ってくる道が主で、横堀状の浅い堀4を越えて登ってくる。また主郭の西に虎口状の遺構があり、帯曲輪へ続く。この帯曲輪から北の江良峠に向かっても登山道が続く。
西山腹にある西方寺に登山道があり駐車場もある。
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