詳細不明。南北朝時代の城とも推測されている。
雫石大館は赤渕駅の北東、標高353.7mの山に築かれている。
城域は広く標高290mより上の辺りがほぼ該当するが、遺構は全体的に薄く、とくに山頂部の主郭周りは自然の緩斜面に浅い溝と切岸によって区画されたような遺構が多い。南西の山津田集落から登って西尾根の先端辺りに至ると浅い堀切と段曲輪が現れる。そこから登って行くと自然地形に近い地形となり気がつくと三角点のある主郭に達している。近年木材が切り落とされ、若木が植えられているため見通しはきくが、周囲は自然地形の部分が大半である。しかし、東側の尾根の辺りまでいくと堀切から横堀が北東山腹に続いているのがわかる。北尾根には堀切と小郭もある。全体的に尾根先部分に明瞭な遺構は集中し、内部の広い緩斜面地形の部分はあまり手を加えていないようである。
道はないが南西麓の山津田集落から尾根伝いに登ることができる。
最寄り駅(直線距離)