築城年代は定かではない。天正年間(1573年~1592年)には大野弥五郎の居城であった。
大野弥五郎は九戸の乱で九戸氏方として九戸城に籠城して討死したという。
大野館は国道395号線の南側、北東に伸びた丘陵に築かれている。
主郭は標高260m付近の最高所で、南背後を大堀切で遮断して北側を城域としている。先端部には神社が祀られ、二段ほどの削平地があり切岸もしっかりしているが、それより南側は大半がなだらかな傾斜地形で、ところどころ切岸を伴わない平地がある。
北麓の東大野生活伝承館の脇に案内板があり、鳥居のところから登っていける。東大野生活伝承館の裏側に駐車可能である。