築城年代は定かではないが上遠野氏によって築かれたと云われる。
上遠野氏は鎌倉御家人小山朝政の末裔という。
上遠野城は上遠野中学校の北背後に聳える山に築かれている。現在は登山道が整備されている。
主郭は中学校の北背後の標高220m程の所で、北から東に高土塁を巡らせた一段小高い段がある。そこから西の谷間に広がる空間が主郭部で、石垣が所々に点在している。北は垂直の絶壁であるが、犬走りの通路があり、そこから主郭へ入るために虎口がある。虎口は内側に折れのついた土塁を伴う。
主郭部の北西にある標高226.6mの三角点のある峰が物見で、そこまでの間に曲輪や堀切が続く。また主郭から南にある八幡神社の境内付近までも堀切や曲輪が続いており、城域は広い。
上遠野小学校の西にある上遠野公民館に登山者用の駐車場や登山道のマップがある。ここから歩いて一周することも可能だが、八幡神社境内にも駐車が可能で、今回はそこから物見までのルートを散策した。
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