詳細不明。『日本城郭大系』では二宮新助が山崎城から移って居城としたとする。また『愛媛県中世城館跡』では山崎城は所在地不明で松森城と同一ではないかとしている。
松森城は佐田岬半島の突端に近い大佐田集落の標高123mの山に築かれている。
主郭Iはややくの字に曲がった曲輪で西から南にかけて高土塁が巡り、西端中央には一段小高い土壇がある。土壇には石碑があり、その脇に小さな基壇の石組みが残されている。
主郭から東の山腹にかけて曲輪II、IIIと続き、曲輪IIIの北端に北東山腹から続く山道が接続する。また主郭の北側にも緩斜面になった曲輪IVがあり、北尾根から続く山道が接続する。
主郭から北の尾根先に伸びる尾根には二重堀切5、西側面に堀切4で遮断する。南の尾根背後も二条の堀切1、2で遮断する。東側面には畝状竪堀群3があり、曲輪IIの南側と東側で一段ズレている。
大佐田集落から舗装された道が城の脇を通っている。南の鞍部に登る所に松森城入口の道しるべがある。駐車場はないが、東下あたりの道路は広い路肩があるので駐車可能。