詳細不明。松浦党一族大曲氏の居城と伝えられている。
医王城は広浦港の南に聳える標高71mの城山に築かれており、現在は主郭に忠魂社などが祀られている。
医王城は円形の主郭と南東下の二郭で構成されている。
主郭は忠魂社などが祀られており、曲輪はほぼ円形であるが、その北側半分が高い土塁と横堀になり、南側は切岸のみである。土塁と横堀は比較的規模が大きく、西端部分で土塁が屈折するが、横堀は二条の竪堀として側面に落ちている。
南東下の二郭は削平が甘いが、北下に横堀が設けられている。
主郭の横堀の外側、北に続く尾根にも石を使った低い土塁遺構がある。この辺りは名護屋の周辺にある陣城的な遺構のようにも感じられる。
主郭まで車であがることができる。