原田種直は平安時代末期から鎌倉時代初期の武将で、大蔵春実を祖とする大蔵氏の嫡流である。平重盛の養女(実平家盛娘)を正室として迎え、大宰権少弐の役職に就くなど、有力な武将で岩戸の庄に館を構えていた。
源頼朝の平家討伐によって囚われの身となったが、建久8年(1197年)に赦されて鎌倉御家人となり原田庄に所領を与えられた。原田種直は平重盛の菩提を弔うために極楽寺を建立、その後、天正11年(1582年)高祖山城主原田隆種によって再興されたのが、現在の龍国禅寺である。
原田氏は高祖山城を居城として栄えたが、豊臣秀吉の九州征伐の後に改易となり没落した。
原田種直の墓は龍国禅寺本堂の裏にある。本堂の裏に回り込む必要があるので、お寺の方に聞くと良いだろう。