詳細不明。
中村城は出石川と奥山川との間に南北に伸びた山に築かれており、出石川を挟んだ東側には有子山城がある。北方の標高90m付近にある北城と標高221m付近を中心とする南城から成る。
北城は標高90m付近で、北端部に中心の曲輪があり、東下から北側にかけて帯曲輪が付く。北西側斜面に二条の竪堀が付いている。南尾根はなだらかな自然地形がしばらく続くが、南端に二条の堀切が付いている。
南城は標高221m付近の中曲輪群、北下の標高200m付近の北曲輪群、そして南の標高220m付近の南曲輪群の三つに分かれる。
北曲輪群は山頂の小さな曲輪を中心に帯曲輪が巡り、北西側に小段が連なる。南の中曲輪群へ続く尾根には堀切がある。
中曲輪群が主郭で北東下は弓形状の土塁が付き、その下方を大堀切で遮断している。北側はこの土塁の横に虎口が付いており、南にも虎口がある。南尾根は堀切はなく自然地形に近い尾根が続き南曲輪群に至る。
南曲輪群は中曲輪群の南方200m程の所で、南北に長い曲輪に帯曲輪が付く。南側に虎口があり、その先に堀切、さらに曲輪があり、南方に堀切とそこから落ちる長い竪堀がある。南の曲輪の東側面は横堀が付いている。
中心となる曲輪は単に削平されているだけでなく、外側に犬走・武者走といった通路を設けているのが特徴である。
城山の北麓、国道426号線と県道10号線の交差点の南に小公園がありここに駐車できる。福住小学校跡の石碑の脇の階段を登れば尾根先を登る山道で、途中にある鉄塔からさらに上に山道が通じている。
最寄り駅(直線距離)