佐賀県の足跡-城郭放浪記

肥前国府国史跡
佐賀県佐賀市大和町大字久池井
西海道に位置する肥前国は、延喜式の格付けでは上国・遠国である。肥前国府は佐嘉郡に造営され8世紀後半から10世紀後半にかけて存続した。肥前国府は国指定史跡「肥前国庁跡」として公園整備され、南...

成富兵庫頭茂安碑
佐賀県佐賀市大和町大字尼寺
成富茂安は戦国時代末期の龍造寺家臣で、後に佐賀藩となる鍋島家に仕えた。佐賀藩家老となって内政に尽力し、数々の治水事業で佐賀藩の基礎を築いた人物である。寛永11年(1634年)に没し、このとき家臣七名が...

肥前国分寺市史跡
佐賀県佐賀市大和町尼寺字真島958
肥前国分寺は方二町(約216m四方)の規模であった。南大門、中門、金堂、講堂と南北連なり、南東に七重塔が立っていたと推測されている。肥前国分寺跡は国分北交差点の東側一帯、阿淡島神社の南側辺りに...

肥前国分尼寺
佐賀県佐賀市大和町大字尼寺
肥前国分尼寺は方一町(約108m四方)の規模であったと推測されている。一部発掘調査されているものの、伽藍の配置などは不明である。

築地反射炉市史跡
佐賀県佐賀市長瀬町9(日新小学校)
嘉永3年(1850年)佐賀藩によって築かれた反射炉である。反射炉は金属を大量に必要とする大砲などを鋳造するために鉄を溶かす施設で、石炭などによって発生させた熱を天井に反射させて熱を集中させることにより...

千葉胤頼の墓
佐賀県小城市小城町松葉(立中社)
千葉胤頼は少弐資元の二男で千葉喜胤の養子となり晴気城主であった。永禄2年(1559年)に牛尾城主の千葉胤連が龍造寺隆信の支援を受けて晴気城を攻めてきたが、胤頼は多勢に無勢であったため晴気城の東の山...

多久聖廟国史跡
佐賀県多久市多久町
多久聖廟は第四代多久邑主の多久茂文が宝永5年(1708年)に建てた孔子廟である。茂文は多久邑の学校として東原庠舎を建築し、ここでは武士の子のみならず町民や農民の子も学ぶことができた。多久聖...

少弐政資・資元の墓(専称寺)市史跡
佐賀県多久市多久町(専称寺)
少弐政資・資元父子の墓が専称寺にある。少弐政資は少弐氏十五代当主である。明応6年(1497年)大内軍の来襲によって大宰府を追われ弟の千葉胤資を頼って晴気城に逃げ込んだが、ここからさらに梶峰城の...

渋江家の墓(長泉寺)
佐賀県武雄市橘町大字永島
渋江家は潮見城主で橘薩摩家の末裔である。長泉寺は渋江家の菩提寺であり、境内の北側にある新墓地には塩見城主渋江家の墓がある。また長泉寺には成富兵庫茂安の供養塔がある。

波多三河守親遥拝塔(瑞厳寺跡)
佐賀県唐津市北波多徳須恵
波多三河守親は岸岳城主であったが豊臣秀吉による朝鮮の役で改易となり、徳川家康にお預けの身となった。瑞厳寺は波多氏の菩提寺であったが廃寺となっている。波多三河守親遥拝塔は小山の鉄塔の裏側にあり、...

寺沢広高の墓市史跡
佐賀県唐津市鏡
寺沢広高は尾張出身で豊臣秀吉の家臣となり、文禄2年(1593年)岸岳城主波多親が改易となると、唐津一帯に封じられ唐津城を築いて居城とした。関ヶ原合戦では東軍に属し、天草を加増され十二万石余りを領し...

阿蘇惟直の墓
佐賀県佐賀市富士町大字市川
阿蘇惟直は肥後の阿蘇大宮司で九代当主である。延元元年(建武3年/1336年)建武の新政から離反した足利尊氏は九州へ下った。宮方は阿蘇惟直をはじめ、菊池武敏、蒲池武久、星野家能などが足利尊氏を追討するた...

鍋島直正の墓(春日御墓所)
佐賀県佐賀市大和町大字久池井
春日御墓所には佐賀藩10代藩主鍋島直正(閑叟)と11代藩主鍋島直大の墓(供養塔)がある。墓所が春日山に定められたのは、生前直正がこの地を愛し、夏場は避暑を兼ねて度々訪れていたからだという。また...

有浦大和守夫妻宝篋印塔町文
佐賀県東松浦郡玄海町大字有浦上
戦国時代の高江城主有浦大和守高は波多氏の重臣として活躍し、文禄の役では豊臣秀吉の接待なども務めた。波多氏が改易となったのちも所領は安堵され、寺澤氏の与力となり、その子のときに天草へ所領を移された。 ...