加久見城(上城)を参照。
加久見城(下城)は加久見川に沿って南北に伸びた丘陵に築かれている。北の谷間には加久見氏の居館があり、その北方には加久見城(上城)がある。西麓の春日神社の南にある香佛寺には加久見五輪塔群がある。
加久見城(下城)は南北に伸びた丘陵の中央の山頂に主郭を設けている。この部分は南に開いたコの字状の地形になっており、遺構もそのままの形になっている。 北から東側にかけて土塁を巡らし、北東隅部は櫓台状になっている。 北西端は水道施設があり現状ではここが一段高くなっているが、元の地形は不明である。この間に果樹園となった平段があり、南の谷間に向かって段々と続いている。西端から南へ続く尾根にも堀切で区画した曲輪が続き、現在の登り道はこの堀切を通って内部に入る構造になっている。
北の土塁下は堀切で、ここから北へ続く尾根に向かうと北端頂部に三角形の小郭があり、そこから北東へ伸びた尾根に二条の堀切を設けて遮断している。
国道321号線から加久見川沿いに入ると右側に加久見新町という集落があり、山裾の道路沿いに「城山」と津波の避難誘導が出ている。 登山口はそこではなく、そこから山裾沿いの道を北へ少し進んでカーブになった辺りにある。