詳細不明。大内弘世が山口に居を定めたとき、在地に山口氏がおり、その居城とする説、あるいは大内弘世による築城と云う説がある。
古城ヶ岳城は瑠璃光寺の北、萩往還道沿いの一の坂ダム(錦鶏湖)の南に聳える標高367.4mの古城ヶ岳山頂に築かれている。
山頂の主郭は広く削平も丁寧で南東に虎口1、北西に虎口2がある。虎口1は石積みを伴い枡形的な空間を有しているが、下の段より一段高く、そのままスロープにはなっていない。一方虎口2は曲輪iiからスロープとして登るようになっている。
曲輪は山頂の主郭から北へ伸びた尾根伝いに段々に削平されており、石積も点在する。主郭の北東下には薄い石を立てて並べた立石があり、北の先端に近い曲輪xiiiの石積1は城内でもっとも状態がよく高さ1m弱で長く積まれている。
主郭の南には曲輪xviがあり、その下方に浅くなっているが堀切2がある。西尾根側はもともと多重堀切であったと思われるが、現状堀切として遮断しているのは一条のみで、北側は大きな竪堀と小さな竪堀で畝状竪堀群、南側にも竪堀が確認できる。
登山道は整備されていないが、県道からダムを渡り、山裾の道を少し進んだ所から作業用林道が切り開かれている。この作業用林道を登っていくと古城ヶ岳の西尾根のすぐ下まで登ることができる。堀切から伸びる竪堀跡が見えるので、そこからよじ登るとすぐ山頂である。ただし、作業用林道は無数に分岐点があり、道標などはないので注意が必要。北西の谷間を登っていく形になる。(作業林道入口)
最寄り駅(直線距離)