築城年代は定かではないが花井氏によって築かれたと云われる。津島神社の棟札によれば、嘉吉3年(1443年)の花井信忠が建立したとあることから、この頃にはすでに花井氏がこの辺りに勢力を持っていたと考えられている。
花井氏ははじめ織田氏に従っていたが、桶狭間合戦で今川義元が村木砦を築いた後、今川氏になびき織田方の緒川城攻めに荷担した。桶狭間合戦で織田信長が勝った後は再び織田氏に従ったという。
寺本城は八幡町堀之内地区の津島神社の祀られた小山に築かれている。 山頂には津島神社が祀られ東西に伸びた削平地があり、周囲にも平坦面が残っているが、堀などの遺構は残っていない。低い山にしては周囲は急峻な地形で、北にはかつて伝兵衛山があり、東にも尾崎山という小山が隣接し、家臣の屋敷などがあったという。
城山の西麓にある堀之内公民館から津島神社の参道がある。集落内の道は狭く駐車スペースはない。
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