甲斐 白山城かい はくさんじょう

城郭放浪記


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甲斐 白山城の写真
掲載写真数
形態
山城(567m/120m)
別 名
鍋山砦
文化財指定
国指定史跡
遺 構
土塁,曲輪,堀切,畝状竪堀群,横堀,竪堀,虎口
城 主
武田信義?,青木氏,山寺氏
縄張図
白山城縄張図
歴 史

築城年代は定かではないが武田信義によって築かれたと云われる。 信義の武田信義館の要害城として築いたものだと云われる。

その後、この地は信義の子一条忠頼の遺領を継いで一条氏を名乗った信長の末裔である時光が青木氏を名乗り、さらに青木信種の次男信明が山寺氏を名乗って領地とした。

この山寺氏は武田氏滅亡後も徳川氏の家臣となって甲府城番を勤めたという。

説 明

白山城は白山神社のある標高561.1mの山に築かれている。現在は国指定史跡として整備されており、遺構の状態も非常に良い。

主郭は山頂にあって土塁が全周し南東隅に右折れで入る虎口1を開く。主郭の北から東にかけて帯曲輪IIがあり、北は曲輪IVに対して土橋の架かる平入虎口、南端は曲輪IIIに通じる虎口を開く。

北端にある曲輪IVは馬出で堀切1、7、横堀8で周囲を固め、東に虎口3を開く。虎口3からのルートは堀切1、7から伸びる竪堀で遮断されており、はっきりしないが東麓の大慈寺のほうに降りていたようだ。

主郭の南下には曲輪IIIがあり、西端は一段高く主郭の南西隅と結合する。これが主郭の搦手であろう。曲輪IIIの東端には虎口2があり、そこから続くルートは白山神社からの登山道となっているが、竪堀に挟まれた間の部分に横堀9や帯曲輪を設けており、ここも城道であったと考えられる。

城の東側面にはやや間隔を開けた畝状竪堀群2があり、南端付近は横堀を伴う。

案 内

南東山腹にある白山神社から登山道がある。白山神社の参道入口に動物除けの柵があるが、これを開けて進めば境内に駐車可能。

また北麓の武田八幡宮からの登山道もあり、こちらは八幡宮の駐車場を利用できる。

最寄り駅(直線距離)
2.8km 韮崎駅
4.1km 新府駅
5.6km 穴山駅
6.1km 塩崎駅
9.5km 竜王駅
主な参考文献
甲斐の山城と館 上(戎光祥出版)
甲信越の名城を歩く 山梨編(吉川弘文館)
中部地方の中世城館〈2〉山梨・長野 (山梨県の中世城館跡)(東洋書林)
日本城郭大系〈第8巻〉長野・山梨(新人物往来社)
所在地/地図
山梨県韮崎市神山町鍋山字城山
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
0.7km 甲斐 白山城北砦(北烽火台)
0.8km 甲斐 白山城南砦(ムク台烽火台)
1.4km 甲斐 武田信義館
2.1km 甲斐 扇子平山城
2.3km 甲斐 甘利氏館
2.8km 甲斐 一橋陣屋(韮崎市)
2.9km 甲斐 青木氏屋敷
3.1km 甲斐 秋山但馬守屋敷
3.5km 甲斐 相垈塁
3.8km 甲斐 折井氏屋敷
3.8km 甲斐 蔵の前塁
3.9km 甲斐 新府城
4.2km 甲斐 丸山の塁
4.6km 甲斐 駒井氏屋敷
4.7km 甲斐 日ノ出城
4.8km 甲斐 光台寺塁
5.1km 甲斐 一橋陣屋
5.1km 甲斐 松雲寺塁
5.1km 甲斐 須沢城
5.6km 甲斐 能見城
5.6km 甲斐 能見城西砦
6.0km 甲斐 能見城黒駒砦
6.1km 甲斐 小笠原氏屋敷
7.1km 甲斐 穴山氏館
最終訪問日
2021年12月
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