築城年代は定かではないが正平15年(1360年)に菊池武安によって築かれたと云われる。
その後は菊池氏の庶流という姉川友安、姉川惟安、姉川信安などが城主であった。
姉川城はいわゆる環濠集落の平城で大小多数の島が曲輪として利用されていた。 この辺りでは近くの横武城、直鳥城などが同様の形態であるが、全国的にみれば貴重な城跡で、2010年に国指定史跡に指定されている。
国指定史跡とはなっているものの、特に整備されているわけではなく、曲輪跡である島は農地や宅地、寺社境内などになっている。しかし、堀跡は他の城館よりも広く残されており、「館」と呼ばれる最大の島を中心に「小路屋敷「妙法寺」「観世音寺」「奥館」などの島(曲輪)がある。本丸である「館」は発掘調査によって十三世紀前半から十七世紀まで存在した遺跡であることが確認され、建物跡や門跡が検出されたという。
本丸入口である天満宮の入口に案内板が設置されている。
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