筒ヶ嶽城は小袋山の最高峰標高501.4mの筒ヶ嶽山頂に築かれている。西の府本には里城または出城と見られている梅尾城がある。また浄業寺は小代氏の菩提寺で「浄業寺古塔群」(熊本県指定重要文化財)があり小代氏累代の墓がある。(こちらの写真は六反城を参照)
筒ヶ嶽城は筒ヶ嶽山頂の主郭を中心として南の曲輪群、北の曲輪群、そしてその東の曲輪群に大別することができる。主郭部から南曲輪群にかけては戦国時代末期に改修されたと思われ、深く長い空堀と西側に巡らせた横堀によって防御を固めている。全体的に遺構の状態も良く規模もそこそこあり楽しめる城跡である。
山頂の主郭部は南北二段で北側の山頂の曲輪の西側面に城内で唯一の石積が残っている。南の段には財宝を収めた底なし井戸の蓋と伝えられる巨石が残る。南下には横堀が巡らされ直ぐ下に南曲輪と区画する堀切を設けて遮断している。北下には南北に長い削平地があり、主郭の東下に帯曲輪となって伸びている。北端は小高くなり、北側の堀切に面して土塁を設けている。西の針の耳に通じる尾根の根元には二重堀切を設けて遮断している。
主郭部の北にある北曲輪群は主郭との間に大堀切を設け、それに面した南西側にやや土塁状の土盛りを残す。北に向かって小段が続き、その先端は西側を竪堀、東側を垂直に削り落として土橋にしている。東曲輪群に向かう東側には北側に二条の竪堀、南側に一条の短い竪堀が残っている。おそらくは手前は堀切であったと思われるが不明瞭である。そこから東へ小段が続き、鞍部に堀切を設けている。
北曲輪群の東にあるのが東曲輪群で、南の最高所に北側にL字に土塁を設け、西下から南下に腰曲輪を設けている。北へ続く尾根は細尾根で、遊歩道は北西下を通っており、これが尾根上と合流するあたりがやや窪んで堀切状になっている他は特にめぼしい加工はない。
主郭部の南にある南曲輪群は南北二段ので南が高くなっている。南下には二重堀切があり東は竪堀として落とし、西は横堀状に処理している。その南にも曲輪があり、すぐ南に幅広の空堀を設け、この空堀も東は竪堀にしているが、西端はかき流さずに壁を残し、そこから北側に横堀を設けている。この横堀は二度屈折させて裾を巡らせ、端は堀切になっている。